お知らせ

多層防御による野生動物危機管理モデル(LWD構想)について

「Layered Wildlife Defense(LWD)構想」
多層防御による野生動物危機管理モデル について

クマ移動経路への複次警戒対策

■クマ対策を「点」から「面」へ。

AI画像認識を活用した『多層防御型クマ対策モデル』の社会実装を推進します。

近年、全国各地でクマの市街地への出没が相次ぎ、人身被害や生活被害が深刻な社会問題となっています。
一方で、これまでの対策は、クマが人の生活圏へ侵入した後に対応する「事後対応」が中心であり、自治体や地域住民には大きな負担が生じています。

株式会社日本遮蔽技研では、この課題を解決するため、防犯・危機管理分野で広く採用されている**「多層防御(Layered Defense)」**の考え方をクマ対策へ応用した、新しい危機管理モデルの社会実装を進めています。

■クマを「侵入させない」ための段階的な危機管理

私たちが提案する「多層防御型クマ対策モデル」は、クマの移動経路を複数の警戒ラインに分け、それぞれの段階で最適な対応を行うことにより、人とクマが接触するリスクそのものを低減することを目指します。

第一次警戒
山林や河川沿いなどでAI画像認識カメラがクマを早期に発見し、「あいわな®クラウド」により情報を集約します。

第二次警戒
威嚇警報機「GROXA」により、クマへ音・光などで威嚇を行うとともに、自治体や管理者へ迅速に情報を共有します。

第三次警戒
エッジAIを搭載した「GROXA®-A」が接近したクマを自動認識し、警報・威嚇・通知を行うことで、人とクマとの遭遇リスクをさらに低減します。

第四次警戒
公共施設や学校、介護施設、金融機関、住宅地周辺では、常時監視システムとネットワーク表示灯等を活用し、万一の侵入時にも迅速な避難行動を支援します。

■地域全体をつなぐ「情報のネットワーク」

本モデルは、単独の機器ではなく、

* AI画像認識
* クラウド情報共有
* 威嚇装置
* ネットワーク表示灯
* 関係機関への通知

を有機的に連携させつつ、「忌避剤」や「ワナ」など、IoT以外の対策にもフル活用出来るモデルです。

「見る」「判断する」「知らせる」「威嚇する」「守る」

という危機管理の流れを一体化します。

さらに、自治体、警察、消防、猟友会、道路管理者、森林管理者、介護福祉施設、教育機関、金融機関などが情報を共有することで、地域全体の安全性向上にもつながります。

■「駆除」だけではなく「予防」という新たな選択肢

野生動物との共生が求められる現在、重要なのは、人命を守ることと自然環境への配慮を両立させることです。

私たちは、クマを駆除することだけを目的とするのではなく、AIと危機管理技術を活用した「予防型」の対策を社会へ広げることで、人と野生動物が適切な距離を保ちながら共存できる地域づくりに貢献したいと考えています。

全国の自治体・関係機関の皆様へ

クマ対策は、一つの機器だけで解決できる課題ではありません。

地域の地形や森林環境、河川、道路、公共施設などを総合的に捉え、それぞれの地域に最適な多層防御を設計することが、安全で持続可能な対策につながります。

株式会社日本遮蔽技研は、これまで培ってきた危機管理技術とAI技術を活かし、都道府県、市町村、関係機関の皆様と連携しながら、「予防」を中心とした新しいクマ対策モデルの普及と社会実装に取り組んでまいります。

人命を守ること。

地域の暮らしを守ること。

そして、人と野生動物が共生できる未来を築くこと。

その実現に向け、私たちはこれからも挑戦を続けてまいります。

関連記事

アーカイブ