令和3年3月3日
三連CaF2フローセルトリチウム水連続測定装置
「液体シンチレーションカウンター(液シン)」に代わるトリチウム測定装置の開発が、私の研究テーマのひとつです。そのため、この10数年間、いろいろな角度から攻めてきました。しかしながら、検出感度という観点から攻めても、到底、液シンを超える事は、できないだろうと思うに至りました。とはいうものの、攻める角度を変えますと、液シンを超えそうな、いろいろなアイデアが浮かびます。「河野研究室便り(2019.7.22)」で紹介しました装置が、その代表です。この装置では、個体シンチレーターを用いることにより、トリチウムを含む排水の連続測定を可能にし、また放射性有機廃液を生じないという点で、液シンより優れているといえます。しかしながら、将来、実機として役に立つためには、液シンには及ばないにしても、検出感度という観点からの検討も、やはり必要であると考え、「法令に定められる濃度限度の10分の1のトリチウム濃度検出」を次の目標にしました。今回の研究室便りでは、その開発状況を紹介させて頂きます。
参考:本研究は、私が自然科学研究機構 核融合科学研究所在籍中に開発した装置による、当時の実験データに基づいています。したがいまして、現在在籍している株式会社日本遮蔽技研で当該装置を製作し、実験しているわけではありません。しかしながら、関連装置の製作や開発を希望される場合には、ぜひ検討させて頂きますので、下記、お問い合わせページから、平山宛にご連絡くださいますようお願い申し上げます。
https://nipponsyaheigiken.com/toiawase/