お知らせ

ベクレル/シーベルトサーベイメーターの概念設計と放射能測定シミュレーション

令和7年4月23日

BSサーベイメーター 資料

タイトル: 「ベクレル/シーベルトサーベイメーターの概念設計と放射能測定シミュレーション」

 

福島第一原子力発電所事故(2011年3月)で発生した放射能汚染土壌などを取り扱う復興作業現場では、周辺環境の放射線量測定や土壌、排水などの放射能測定が行われてきた。放射線量測定の場合、用いられる装置は小型で軽量、また取り扱いもそれほど難しくないため、作業者自身が比較的自由に持ち出して使用することができた。しかしながら放射能測定に用いられる装置は重量物であるばかりでなく測定手順も複雑であるなど、作業者が適宜持ち出して使用することは困難であった。そこで「多少厳密さに欠けても良いから、放射能を容易に測定できる装置」を目指して検討を進めた結果、「ベクレル/シーベルトサーベイメーター」にたどり着いた。今回の「研究室便り」では、その測定原理や機器構成のほか、137Cs円形表面汚染を仮定して行った放射能測定シミュレーションによる特性試験の結果などを紹介させて頂く。

本研究は令和5年10月に富山国際会議場で開催された放射線安全取扱部会年次大会において最優秀ポスター賞を頂いた。また日本放射線安全管理学会誌に掲載された本研究の論文(Vol.22,2,62-71,2023)が、令和6年12月に大阪大学コンベンションセンターで開催された日本放射線安全管理学会第23回学術大会(日本保健物理学会第57回研究発表会との第5回合同大会)において技術賞を受賞し、受賞講演を行った。

なお本研究室便りについて何かご意見等がございましたら、(株)日本遮蔽技研のお問い合わせページ(https://nipponsyaheigiken.com/toiawase/)から、ご一報下さいますよう宜しくお願い致します。

 

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